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紅花

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紅花(ベニバナ)

紅花(ベニバナ)の花言葉【情熱】
ベニバナの歴史は古いのです。

 

ベニバナ 花言葉

キク科 ベニバナ属   原産国:エジプト  
和名:くれのあい(呉藍)
別名:末摘花(すえつむはな)
4~6世紀ごろシルクロードを経て渡来

 
古くから世界各地で栽培されています。紅花の種子を搾ったコレステロールを取り除くリノール酸を含む良質の油は紅花油(サフラワー油)と呼ばれ、サラダ油として用いられたり、マーガリンの原料になります。
( べにばなサラダ油)
英語では「サフラワー」

ベニバナは紅色を出すために、分離させます。

ベニバナの花には、水に溶けやすい黄色の色素サフロールイエローと、水に溶けにくい紅色の色素カルタミンが混在していて、水にさらすことによって分離します。
ベニバナの花の色は黄色で、紅色にするには花を摘んですぐに水にさらして乾燥させ、これを何度も繰り返すと紅色になります。(大変そうです)
ベニバナの色素は99%が水溶性の黄色で、赤の色素は1%しかありません。

 
花から得られる紅は女性の口紅にされ、平安王朝人の紅や桜色の衣装を染め、また、古代エジプトのミイラ の布の防腐にも使われました。
日本では奈良の生駒郡で、藤ノ木古墳から有機質の分析の結果、紅花の花粉が発見されました。

世界最古の長編小説『源氏物語』に登場します。

別名:「末摘花(すえつむはな)」

(茎の末の方から咲き始める花を摘み取ることから付きました)
源氏物語に登場する女性で末摘花(常陸宮姫)。
光源氏が付けた「あだな」です。
不美人でありながらも、生涯光源氏と関り続けた女性の一人。

源氏物語 末摘花とは

意外にも鼻が長く、鼻先が赤い女性で源氏はびっくりしてしまいます。
(お世辞にもキレイとは言えませんでした。)
鼻の先が紅花で染めたように赤いことから「紅鼻」とも呼ばれ、同じ読みの「紅花」にちなんで、この花の別名「末摘花」の名前がつけられました。
ちなみに、末摘花は常陸宮」と呼ばれるれっきとした皇族の一人娘ですが、後ろ盾である父親を早くに亡くし困窮し、経済的には苦しく、あばら家となった屋敷で年老いた女房たちと暮らしていました。
極端に古風な教育を受け頑固で一途。純真そのものの深窓の令嬢。源氏物語で最も細かく容貌を描写された女性で、美男美女ぞろいの源氏物語の中では異色の不美人です。(髪だけは素晴らしくキレイ)
おとなしく実直な性格ですが、滑稽なまでに古風で堅苦しく世間知らずの面を露呈します。昔気質で気の利かない性質の為、引き取られてからも源氏を「こちらが恥ずかしくなる」と度々閉口させました。
 
このように、家柄以外に取柄のない彼女も頑迷さは純真な心の裏返しであり、源氏に忘れられていた間も一途に彼を信じて待ち続けました。それに感動した源氏はその後二条東院に引き取り、妻の一人として晩年を平穏に過しました。